漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

話す文化

■前の持ち主の好みなのか、いま乗っている車は足回りが硬い。操作性はいいが段差に弱い。でこぼこアスファルトはちょっとつらい。

■4月から中学生になる。高校生になる。大学生になる。新しい生活が不安だという話を訪問先でよく聞く。この時期は毎年あることだけど、そのうちのひとりが言ってたことが面白かった。曰く、卒業式の直後は吐くほど不安でどうしようもなかった。でも、そのあと友達と話したりしてるうち、何とかなるかなという気がしてきた。だから、今はそう不安でもない。

■不安だという話をして、相手も不安なんだと分かったりもして、でもどうでもいい話もたくさんしたと言っていた。やっぱり話すことだと思うんだよね。ただ話す。話すことで気づくことがある。で、話したあとひとりになれること。ひとりで考えることで整理されることがある。

■でも、ここまで話す文化に頼っちゃうと、話すのが苦手とか、相手にあわせることばかり気を遣ってしまうとか、そういう人は少々不利だ。いや、まあでも、それぞれのペースで動いていればいいのか。はてさて。

■そうだな。でも、ほかの方法だってきっとあるんだろう。会話に依るのが分かりやすいだけで。それともポイントは、誰かと過ごすこと、ひとりでいることの繰り返しにあるのかな。さてはて。

■今日は満月だったのか。大きな丸い月が出ていた。