■「ひきこもりサポーター地域総合育成事業」の運営委員を頼まれて、一回目の会議に行ってきた。場所は久しぶりの石狩りんくる。厚生労働省の推進事業に石狩市と北海道精神保健推進協会が組んで手を挙げた、はず。
■事業名からわかる通り、ひきこもり支援のためのサポーターを育成するのが目的。自己紹介と、ひきこもりについての簡単なガイドのあと、医療、福祉、就労、教育などの立場から見える課題を挙げ、全四回の研修会を開催など今後の日程を話し合った。
■話しながらふと気づいた。漂流教室は本人のリクエストを手伝うという形を基本にしている。それじゃあ、つつがなく引きこもっていたいというリクエストがあったらどうすんの。一旦気づいてしまったら、今までなかったのが不思議に思えてきた。あるよね、そういう希望は絶対に。
■えー。それはやっぱり受けるんだろうな。そうしないと理屈に合わない。快適なひきこもり生活がどんなものか、それを邪魔してるのは何か、いてほしいのは何をどうする人たちなのか、まずは話を聞くだろう。
■ひきこもりサポーターは何をするのかこれから議論するわけだけど、天秤の一方に「ひきこもり状態を快適に維持する」という役割を置いておかないとダメなんじゃないか。それがないと、周りが望む解決に傾きがちで本人がおいてきぼりをくう。そんな設定自体あまり例のないことだけど。『安心ひきこもりライフ』くらいしか思い浮かばない。いや。でも大事なことだな。まずは安定した生活。それが保障されて起きる変化ってあるもの。
■でもこれ研修会で話して大丈夫かな。でも運営委員になっちゃったからな。気づいてしまったんなら言わずばなるまい。まあでも、理解や共感の度合いは別にして、この役割、「ひきこもりサポーター」という名前には合ってるよ。
■名前といえば、昨日は福島に帰る子たちを見送って苫小牧港まで行ってきた。今日が石狩で明日は余市。海の辺りをフラフラと。さすが漂流教室。名前の通りです。