漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

お笑いのネタ

■(とある高校の職員会議でのこと)
司会「では次の議題です。ケメロボ先生から出たものですので、説明をお願いします」
ケメロボ先生「はい、それでは。取り上げたいのは、1年ぬ組の護謨伸美さんについてです。みなさんご存知のように、護謨さんはどなたでも入学できるわが校の総合学科に今年入学してきた社会人の方です。社会人とはいえ、試験を受けて高校に入学してきたということは、もちろん他の生徒と同じように校則に従ってもらうべきであることは、皆さんも同意なさるでしょう」
(それほどおかしな顔もしない教師たち)
ケメロボ先生「であるからにして、護謨さんにも当然制服を着てもらうべきと考えます」
(教師から挙手)
司会「はい、握寿司先生」
握寿司先生「ちょっとまってください。護謨さんは確か60歳ですよ」
ケメロボ先生「ええ。でも、規則にはしたがってもらわないと。他の生徒が私服で登校することを求めるかもしれませんよね」
握寿司先生「うち、セーラー服ですよ!」
ケメロボ先生「それがなにか?そうそう、護謨伸美さんは化粧もしていますよね。あれもやめてもらわないといけないと思います」
(女性教師から挙手)
司会「はい、山田毛先生」
山田毛先生「60歳の女性が化粧無しでセーラー服を着て、すっぴんで登校するんですか?」
ケメロボ先生「そういうことになりますね。他の生徒は皆そうですからね。いい歳なんですから、他の生徒と違うことができないということはわかってもらえるはずですし。あ、後、結婚指輪は不用品ですね。付けてきた場合は没収して帰りに返すようにするべきですよ」
(失笑する教師を見て目つきの鋭くなるケメロボ先生)
ケメロボ先生「学校はやはり集団生活ですし、規律を守ってもらうことが前提になります。入学から数ヶ月、この問題にきちんと向き合ってこなかったのは、我々教師が生徒に対して弱腰であると思われることにもなりますし…」
(おずおずと手をあげる教師)
もみじ先生「あのー。これって、人権侵害なのでは…」
ケメロボ先生「どうして、そんなに大きな話にしちゃうんですか!これは単純に校則なだけで…」
(教師一同)
「大きな話にしているのは、あんただろー!」

■(同じ高校の保健室にて)
護謨伸美「先生、次の時間保健室で休ませてください〜」
もみじ先生「ええ、いいですよ」
伸美「よかったぁ。次の時間、職業適性検査なんですよ」
もみじ先生「ははは。護謨さん、60歳ですしねぇ。旦那さんも孫もいるもんねぇ。あんまり意味無しですよね」
伸美「まったくですよ。総合学科で園芸のことが勉強できるから来たんですよ、あたし」
もみじ先生「大体、60歳で就職できるところを探すのはまず無理ですよねぇ。ま、出る意味ないですから、次の時間はここでどうぞ。一応、ケメロボ先生には休んでいますって伝えといた方がいいと思いますけどね」
伸美「そうですね。ちょっと言ってきます」
(五分後)
伸美「…もみじ先生、授業に出て検査受けるように言われました…」
もみじ先生「なんじゃそりゃ?」
伸美「他の生徒と一緒の時間を過ごして、同じことをしてもらわないと困るそうです」
もみじ先生「ズコー」

■以上の話は、今日合同教研に来ていたとある地方の高校の先生から聞いた出来事を少し脚色したもの。「ここはさすがにネタでしょ?」と思うところをコメントに書いてみてください。

■合同教研の中身については次回。ああ、タイヤはいつ替えようか。