漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

フリースクールを廃業してはいけない三つの理由

■昨日の日誌にあるように、大学同期にスタッフを交えて痛飲し、漂着教室泊まり。起きてから若干電話仕事して、帰宅して訪問。

■相馬氏の書いていることは、質問された時に長々としゃべることへの自己弁護になるので覚えておくことにする。実践から導かれる思考と自信を持っているから、おれは長々と話すのですよ。皆の衆、「山田、話長い」と言うナカレ。なはは。

■二日酔いが醒めた頭で、「フリースクールを廃業してはいけない三つの理由」というのを考えてみた。起業したはいいが続かないフリースクールを見てきて考えたことだ。今後「フリースクールをやってみたい」と考える人だけでなく、今やっている人も読んでみてほしい。

1、関わった人が困る
フリースクールが閉鎖になると、まず困るのは生徒だ。寮形式なら住むところは追われるし、そうでなくても学習ができなくなり、居場所が無くなり、友人や先生役の人との繋がりは難しくなる。卒業した人にとっては、母校が無くなる。保護者も相談したり、共に考えていた人との繋がりが無くなる。そのスクールで働いていた人(有給・ボランティア共に)にとっては、給料がもらえないという生活の不安も出る。

2、同業者が困る
フリースクールの多くは、NPO(法人・任意団体問わず)で行われている。廃業すると、フリースクールってこんなところという、信頼の低下を招く。また、生徒が他のフリースクールへ流れる場合、一気に生徒増というのは経営的には助かるが、日々の活動においてはスタッフ不足の状況を生む。フリースクールが共同でやっている事業があるとすれば、それが停止する。

3、自分が困る
当然食えなくなる。そして、職歴としては残念なことになる。

■これを逆にすると、廃業する時にやるべきことリストになるな。