漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

復帰を言うなら

■夕方、国道274号線を札幌方面に向って走ると、正面に日の沈むのが見える。バカでかい線香花火の玉のような夕日が、まっすぐ伸びた道路の先に沈んでいく。この時期、スタッフを送った帰りがちょうど日没時間と重なる。次第に暗くなる道を夕日に向って走るのは妙に気分が盛り上がる。

不登校だったり引きこもったりしてる人に「社会復帰」という言葉が使われるが、進学とか就労とか、それってむしろ「進出」じゃねーの、と思う。進出するには足場になる生活が必要だが、抱える大変さを訴えたつもりが結果的に生活の場を壊してしまう、ということがある。それで余計「社会進出」が困難になる。そこをフォローせずに就労だ何だ、と言ってもうまくいかないだろう。「復帰」という言葉を使うなら、生活の場の復旧支援にじゃないかな、と盛り上がった気分で考えた。

ユキヒョウの子供(↑)。