■昨夜、窓の外がやけに明るかったのでもしやと思っていたが、起きたらやっぱり雪だった。新雪の上にあちこちカラスの歩いた跡がある。カラスも足跡がつくのが楽しいのだろうか。
■昨日のミーティングでは訪問のダイナミズムを実感するような報告が幾つかあった。詳しく書けないのがもどかしいが、結果ではなく、そこに至るまでの過程がやはり大事と再確認する。「××してみよう」と子供に切り出す瞬間を、「告白する時のような気持ち」と表現したスタッフがいた。誘ってみたものか止めたものか、そういった心の揺れを感じ取ることが大事だし、そうやって出した答は多分間違っていない。仮令誘って断られたとしても。加えて偶然の力。思わぬことがこれで上手く転がったりする。
■訪問を始めたばかりのボランティアスタッフは大抵、この子にとって自分は何の役割を果たしてるのだろうか、と悩む。しかし、大事なのは「関係」であって「役割」ではない。役割はその場その時で変化する。変化の幅は関係に保障される。1年半前は自分の果す役割で悩んでいたスタッフに、今はどうか訊いてみた。ちょっと年上の友達のような"関係"かな、という返事。新入スタッフは、いつか同じ悩みを抱いたとき、この遣り取りを思い出して欲しい。
■訪問だけじゃない、「漂着教室」にも動きがあって、自分の趣味の話しかしなかった子が、最近、周りを誘ってトランプなどのゲームをするようになった。訪問と違い、「漂着教室」はいろんな人が出入りする。その分だけ紛れも増える。紛れの多さは子供によっては不安要素になるが、一方で変化のきっかけを増やす。人の出入りによる偶然を活かすこと、偶然を避けたいときには(ある程度)避けられること、この2つをどう両立するかが「漂着教室」運営の鍵なのか。その点、訪問は最初から上手い具合にバランスがとれてるなと思う。あー、一度この辺の話をゆっくりしてみたいな。何か発見がありそうだ。