漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ちょこっと月食

■帰りの車の中、ラジオでちょうど月食の最中なことを知った。外に出て夜空を仰げば、東の空の中ほどで、満月の端がほんのちょっとだけ消しゴムでこすったように欠けている。月の左下、少し離れたところに真っ赤に光る星があったが、あれは火星だろうか。

■「怒る」と「キレる」の違い。

近頃の若者は怒ると言わないでよく“キレる”と言いますな。あれはちょっと便利で楽な言葉です。“キレる”というのは糸が切れるわけでしてね。つまり両端を強く引っ張られるから切れる……。怒るのは自分が怒るわけですが、“キレる”は他者が自分を切れさせるわけです。つまりあまり責任を感じなくて済む言葉です。

『親愛なるMへ』というマンガの中のセリフ。1999年の本だから、その頃はもう“キレる”は一般的な言葉だったのか。俺は「キレる」という言葉は使わないので、使う人たちが何を指してそう言ってるのかイマイチわからない。想像するに、「どうにでもなれ」という感じだろうか。俺の中の“キレる”のイメージはそんなもん。

■「頭が切れる」「切れ者」なんて言葉もあるわけだから、これから「キレる子供」と言われたら「頭の回転の速い子供」とほめられたんだ、ってことにしたらどうだろう。

■午前中に、廃校利用の件で市の担当者と面談。いくつか管理運営団体として名乗りを挙げている団体があり、公正を期すため、公募の日付や要件などは伝えられないとのこと。正直、市としてもどのように扱っていいのか決めかねている感を受けた。「協働」というお題目はあるが実質「場所貸し」という受けとめ方な気がする。まあ、しかし顔を合わせて話ができたのはよかった。相手が見えないと、変に勘繰ったりしがちになるもんだし。

■午後からは訪問3件。休みなし。