漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

変わってしまった者同士

■いま仙台にいます。26日27日と行われたアラバキロックフェスに来ました。野外フェスは不安だったがなんとか乗りきれた。よかった。

■そして夜は酒を飲む。仙台は食べ物がおいしい。おいしいというか口に合う。やっぱりルーツは東北なんだな俺。

■そして食べ物がおいしければおいしいほど、または景色がきれいならきれいなほど、どうしても原発のことを考えてしまう。

■大袈裟ではなく、あの日の前と後では、俺は違う人間になっている。俺だけじゃない。日本中すべての人が3月11日を境に別人になっているはずだ。あの日以降、同じものが同じに見えない。それは珍しいことじゃなくて、毎日は本来そういうものなんだけど、でもこれだけたくさんの人間が同じことをきっかけにはっきり変わったのは、やっぱりそうないことだと思う。しかもおおかた悲しい方に。

■それはステージにいるミュージシャンたちも同じなはずだ。表現する人しない人の差はあるが、やはり彼らも傷つき変わったと思う。俺がここのところよくライブに行くのは、変わってしまった者同士が、変わらない音楽を挟んでどう感じるか確認したいからなのかもしれないね。