漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

犯人面

犯人面

■若い子たちがやってるみたく、自分で自分をケータイのカメラで撮ってみたら、人相の悪いヤツが写っていた。「これが防犯カメラのとらえた犯人の姿です」とナレーションが入ってもおかしくない。右隅に倒れた人でも配置しようか。

■鬱陶しく伸びた髪をようやく切ってきた。すっきりさっぱり(でも犯人面)。訪問は夜に1件。高校数学に頭を悩ます。代数は苦手じゃなかったんだけどな。すっかり忘れている。

■「小学生の校内暴力過去最悪」という記事が各紙朝刊をにぎわせていた。公立小での校内暴力の件数が前年度を18%上回る過去最悪の数字、特に教師への暴力が3割増加と急上昇している、というものだ。暴力はより弱いものへ向うとするなら、教師は最も弱い存在となったと言えるのかもしれない。実際、孤立無援な教師の話はよく聞く。

■また、記事には、些細なことで突然暴れだす「感情の抑制ができない子供」という話も出ていた。それが本当に“些細なこと”だったのかの検証もいるのだが、感情をコントロールするためには、なるたけ自由度の高い環境が望ましい。例えば、何か腹の立つことがあったとき、一旦その場から離れた方が感情も御しやすい。その点、教室という空間は拘束には優れても自由には向いていない。「我慢」という制御法ばかりクローズアップされるのは、そんな理由があるのかもしれぬ。

■だが、我慢にも限界がある。我慢以外に感情をコントロールする術をもっと論じた方がいい、物理的な方策も含めて、と記事を読んで思った。


※本日の脳内BGM:顔(サザンオールスターズ