漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

すでに知ってた

岡村ちゃん復活記念。岡村靖幸「バスケットボール」。

いつも大人達にふられ続けてた

■この出だしだけでもう天才だと思う。「大人は分かってくれない」でも「大人に裏切られた」でもなく、「ふられた」。「ふられる」には関係を求める思いがある。一方的じゃない。

■しかも「ふられ続けてた」わけですよ。ずっと訴えて、ことごとく叶わない。じゃあ何を訴えてたの、というのは曲の最後に出てくる。

僕はまるで誰もいない教室の
机に書いてある意味のない落書きさ
何を見ればいいのか 何をすればいいのか
こんな気持ち 君だけはちょっと解って

■自分の存在に自信が持てなくて、どう生きていけばいいか分からなくて、でもすごいのは、「どうすればいいか教えて」ではないんですよ。そんな「気持ち」を「ちょっと解って」欲しい。それだけ。

漂流教室を始める準備をしてたころ、「解決思考(志向?)にならない」という考え方に出会って、そうかーと驚いた記憶がある。「どうすれば」にはついつい答を用意しちゃうけど、それは相手の領分なんだよね。こっちに出来るのは相手の話を聞くことで。でも、そんなことはとっくに岡村ちゃんの歌で知ってたはずなのだ。気づけてなかったな。反省してカラオケで歌うよ。