漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

アルムおんじ

■札幌マラソンに出た山田の応援に行くつもりが子供の相手をしていたらゴールしていた。

■BSで『アルプスの少女ハイジ』の再放送が始まって、何十年ぶりだかで見ている。正直、おもしろすぎて驚いた。すごいなこのアニメは。

■はじめて山の牧場に行ったハイジは、夕日に照らされた山肌に「山が燃えてる!」と叫ぶ。あまりの感動に、夕食を食べながらアルムおんじに語って聞かせ、なぜ山はあんな色になるのかと質問する。そのときのおんじの答えがいい。山の色が変わるのは太陽のしわざだ。太陽は明日も山に自分のことを覚えていてもらうために、持っている一番きれいな色を投げるのだ――と。

■子供の「なぜ」は必ずしも解説を求めていない。"それ"が、いまここに、このようにあるのはなんのためなのか。実存への問いだ(もちろん本人はそんなことは考えていない)。光の波長で夕日が赤く見える話は、それはそれでおもしろい。燃えるような夕焼けと翌日の天気の関係を話すのもいいだろう。でも、それは「山が燃えてる!」感動をちっとも説明しない。ハイジだって納得しないだろう。

■科学的な知識を得るとともに、アルムおんじみたいな話もできるようにしておきたい。おんじ、おんじって言ってるけど、きっと年齢は俺とそんなに変わらないんだぜ。