漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

間違ったレール

■今日から8月。6月中旬から夏日、真夏日が続いて、体感的にはとっくに夏は終わった気になっているが、これからが夏本番。コンビニで「世界でいちばん熱い夏」のブラスバンドバージョンが流れていた。いや、そんなに暑くならなくていい。

■暑さのせいか、今年の夏は虫がすくない。夜、子供と散歩していて思った。公園の街灯に蛾がいない。コガネムシもいない。虫が減ると虫を餌にしている鳥や小動物も減る。花粉を媒介しないので農作物にも影響が出る。子供の未来を考えてしまう。

■この日誌でも何度か取り上げたクラスジャパンが明光義塾傘下に入るとのこと。「明光みらい」という子会社をつくり、通信制高校にオンラインでの不登校支援、さらにフリースクール開設も予定している。

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社会課題解決事業の創出だそうで、不登校をそんな口実につかわないでよと思うが、実は20数年前に自分たちがしてきたことでもある。当時は儲からないから市民活動しか手を出さなかった。それが教育産業が参入してくるまでになった。それだけ不登校の児童生徒が増えたせいもあるし、少子化で教育産業がジリ貧になったせいもある。学校とは違う教え方はもともと塾が売りにしていたところで、まあおなじような惹句で人をあつめようとするんだろう。激しい子供の奪い合いは、きっと起きない。わざわざ学校以外に行きたがる子はまれだ。ただ、学校に行かないならあれはどうだ、これはどうだと勧められ疲弊する子は増えるだろう。

■話を戻して、20数年前、「社会課題解決」を旗印に団体を立ち上げたのが間違いだったのかもしれない。不登校を解決すべきものと設定してしまった。市民活動が敷いたレールの上を企業が走る。あのとき違うレールを敷いていたら。設立の辞には子供とともに漂うと書いているが、市民活動として始めると決めた際に解決志向がなかったとは言えない。社会課題だのインパクトだのしゃらくさいよねと思えるようになったのは、これまで会ってきた子供らのおかげだ。

■いまからでもレールを敷き直せるか。とはいえ誰もついてこられないようなところを走っても、そもそも発見してもらえなかったり。さて、どうするか。

■事務所の隣の蒲鉾屋が昨日で閉店。今後は工場直売になるという。仕事帰りにときどき買っていたので残念。