■私は嫌いな人と仲良くする努力をしないので、その人と一緒に居なければいけない状況を事前に拒否、回避します。それは私が私の決定権を持っているからで、でも子どもだとそうはいかない。自らが選べる選択肢が少なすぎると思います。「会いたくない人に会いたくない」というごく自然に誰もが思う事への対処方法が、子どもは大人より少ない。と、会いたくない人と会わないようにさて今回はどうしようかなと一人細工している時に気付きました。
■例えば学校でこの人と一緒にいたくないなとかちょっとこの場から離れたいなと思った時は廊下に出るなり別の教室に行くなりトイレに行くなど行く場所はある。じゃぁ漂流教室の訪問は?自分に会いに家に来た人からの避難場所は、限りなく少ないんじゃないかな。
■週に一回一時間の訪問。この一時間を長いと思う人もいれば短いと思う人もいるのだけれど、一時間って何か起こるには充分すぎる時間です。一時間で人を好きにもなれるし嫌いになれる。嫌いとまでいかなくても、嫌な印象を与えるにも充分な時間だと思います。もし訪問中の一時間でこの人と今一緒にいたくないなと思った時に、訪問先の子がとれる対処方法はなんだろう。もちろん別の部屋に移動しもいい。鍵のかかる部屋に閉じこもってもいい。誰かに電話してもいい。その後を追い掛けるスタッフはいません。「今日はもう帰ってほしい」と言える関係性が、出来ていればいいのだけど。