漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

見分け方の一つ

■日曜日、帰省していた大学時代の友人と急遽会食。小肥羊という火鍋の店で軽くやった。暑い夏の火鍋はいいね。

■暑いと、どうもご飯を作る気力が湧かない中、今年は久しぶりに糠床を作っている。丁度良いつかり具合になる時間を野菜毎に試していて、キュウリは大体つかんだ。

■夜勤前、近所のそば屋で食べようかと思って出かけたが混雑していてうんざりしたので、スーパーでそばと天ぷらを買って自分で食べた。こちらの方が安上がりだし、それなりに美味いので良しとする。

不登校を三週間で再登校できるように親にアドバイスしますという会社が東京の板橋区と提携したとかしないとかで、Twitter(絶対Xって言わない)上も含めて支援界隈で批判的に盛り上がっている。こちらでもずっと定点観測している会社なのだけど、代表の起業に至るまでの話を見て生暖かく見守るしか無いなという気持ちでいたら、思いのほか周りに持ち上げる人がいてちょっと困ったなという感じでいる。「不登校は無理に登校させない」というテーゼが権力化して、「不登校に再登校を働きかける」という言説がアンチテーゼとして価値を持つようになってきている。実はそれはアンチテーゼではなく、「不登校は無理に登校させない」の前にあったテーゼなのだけど。無理に登校させないの先どうするのかという止揚がはっきりしないと、多くの親の心に元々ある「正常ならば学校に通える」という思いが現状に対する焦りを生むだけになる。そのあたりを稚拙な形で会社に利用されている。

■まあ、そこだけではなく、再登校を目指しますと言っているところで、特に親が変わればと語るところは金儲け目的ですというのは、元塾講師として言っておこう。語りが塾と同じなんですもの。(水曜日)