漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

寄り添えないが

■帯広で講演をしてきた。テーマは「子どもに寄り添う」。

■自慢じゃないが他人に寄り添えたことなどほとんどない。というか、なにが「寄り添う」になるのかわからない。多分、漂流教室を始めたばかりのころの方が無邪気にこの言葉をつかえていた。いまはすっかり見失った。

■むしろ下手に近づくと圧迫してしまうため、なるべく距離を取るようにしている。そこからゆっくり関係をつくる。漂流教室の普段の活動だが、これも常にうまくいくわけじゃない。離れられると不安になる人もいる。

■そういうわけで失敗ばかりの試行錯誤だけど、「寄り添う」より、互いがそれなりに納得する距離を見つけるのが先じゃないかとそんな話をしてきた。常に自分を点検してるわけだけど、それでも見逃しがあるんだよな。まったくもう。

■初めての内容は展開がとっちらかってしまうが、一度話したので、次はもうすこしうまくやれるかもしれない。どうせ続けて考える内容だしな。

■ひさしぶりの帯広はきれいな十勝晴れで空気が冷たくて気持ちよかった。行って講演して懇親会に出て朝起きて帰ってきたので、次はもうすこしゆっくりしたい。はるにれの会とかクラムボンとか顔を出したいしね。(12/19夜)