■2021年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果が公表された。不登校児童生徒数は予想を大幅に超え244,940人。前年度より48,800人増だ。グラフで見ても傾きが違う。
(e-statより)
20万人は超えるだろうと思っていたが、ここまで増えるか。ちなみに北海道は10,582人で初の1万人越え。札幌市は4,239人。2014年の北海道全体の不登校児童生徒数が4,298人なので、いかに増えたかわかるだろう。
■学校教育の仕組み自体か、それを支える暗黙の前提が崩れたのか、とにかくいまのままでは持たないとはっきりわかる。そういう数字が出た。で、俺は個人的にはちょっと困ったなと思っている。増え過ぎだ、これは。
■数は力という。24万人のインパクトは現状を変えるかもしれない。一方で、行政がすっかりイヤになってぶん投げるおそれもあると疑っている。なにせ、こども食堂で前科がある。
「日本の未来を担うみなさんへ」
あなたは決してひとりではありません。
フリースクールで相談に乗ってくれるおじさん、おばさん。
学校で分からなかった勉強を助けてくれるお兄さん、お姉さん。
あなたが助けを求めて一歩ふみだせば、そばで支え、その手を導いてくれる人が必ずいます。
あなたの未来を決めるのはあなた自身です。
あなたが興味をもったこと、好きなことに思い切りチャレンジしてください。
あなたが夢をかなえ、活躍することを、応援しています。
こんなメッセージが総理大臣から出されて、あとはNPOさんお願いしますで済まされちゃたまらない。でも、そうなってもおかしくない増え方だと感じる。それとも、もっともっと増えれば違う方向へ進んだりするのか?
■もちろん、これをビジネスチャンスととらえることも可能。全国を対象にしているような団体は、この結果に勢いを得てぐいぐい網をかけてくるだろう。