漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

黙らない

■安倍元首相の「国葬」に反対の人間は黙っていろと北海道議会の議員が発言し批判を浴びている。

■まったくバカなことを言う。そもそも賛成なら意見する必要はないので、反対だからこそ声を上げるのだ。それを「黙れ」とは、言論の府を構成する議員とは思えない。

■まあ、フリースクール全国ネットワークの会議でも「反対の人間がなぜここにいるんだ」と言われたし、似たような考えは広くはびこっているんだろう。

■反対、賛成の前に「わからない」ことだってある。わからなければ質問するしかないが、「わかんないなら黙っていろ」との圧力もある。口を開く人は少ない方が物事は進みやすい。会議に限らない。学校の授業もそういうところがある。

■確かに面倒ではある。「わかった」人間だけでさっさと進めたい誘惑にかられる。いっそ、ひとりでやっちゃう方が早いと思うこともある。他者の選別と切り捨て。その思考の愚かさをはっきり示してくれた道議の発言だった。来年の統一地方選でさよならだね。