漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

うまく言えない

■2002年の通信に「生きる力が嫌い」と書いている。これに限らず「××力」なんて言葉が出てくると、たいていふざけんなと毒づいている。人は変わらんな。いま、俺が「個別最適化された学習」や「家庭支援」に乗れないのはおなじにおいがするからだ。どうして個人が努力する方向にしか進まないのか。2002年の通信から。

小学校から「生きる力、生きる力」と連呼しているのを見ると、どんな過酷な世界に子どもを連れていく気なのか、と思う

世界の方を変えてくれてもええんやで、別に。

■とはいえ、どうすればいいのかは20年経ってもよくわかっていなくて、それだけ俺のなかにも能力主義がはびこっているし、実際、能力を頼りに生きている。文句を言いながら「力」を外した思考ができない。ここのところずっとおなじ話を書いているのは苦悩のあらわれです。まだかかると思うので、おつきあいください。

toyokeizai.net

■一読してゾワッとした記事。しかし、それをうまく言葉にできない。これまたおそらく、かつての自分がおなじようなことを言い、自分に根づいた価値観がベースにあるからだと思う。