漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ほぐしたい

■一週間前になるが、7月11日に北海道NPOサポートセンターの仕切りで、ろうきんとNPOで地域の課題を考えるワークショップに参加した。ろうきんはこれまでも「つなぐプロジェクト」としてNPOへの寄付をおこなってきたが、さらなる連携と地域課題解決の道を模索しているらしい。今回は北海道フリースクール等ネットワークとしんぐるまざあず・ふぉーらむに白羽の矢が立った。

■活動報告やあつかう社会課題の話をし、その後、ワールドカフェ形式でろうきんとNPOでできそうなことを探す。もちろん、そんな短時間で効果的な策が見つかるはずはなくて、今回の目的は種まきだろう。お互いに。

■資本主義社会で金融機関は金という血液を流す心臓の役割を果たす。NPOのかかわる分野はたいてい血液が流れてこない場所で、輸血しろ、血管引いてこい、傷をふさげと大わらわなわけだが、この段階で心臓ができることは少ない。むしろ、行政のすべきことの方が多くて、さて、そこでなにをするか。団体に血液を送るのは得手だろうが、NPONPOで、他人の怪我は気になるが自分の健康は後回しなところが多く、うまく活用できない。

■だからこそ、なにかできると思うんだよな。うーん、20年のあいだに凝り固まった思考をほぐしていかないと。

■俺の発表もそうだったし、しんぐるまざあず・ふぉーらむの平井さんもそうだったけど、社会課題を説明するとあっちもこっちも困った状況で大変という話になる。実際そうなっているから仕方ないんだけど、現実の葛藤を自分の頭のなかに納めてしまうと、解決の糸口が見つからない。他人の力を借りて一部分だけ取り出してみたっていいんだよな。そこからほどけるかもしれないし。