漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

総会開きました

■2022年度漂流教室総会を開催しました。

■21年度の活動については、反省点ばかりという感じでした。訪問という形式ではスタッフ確保が必要なところ、それが上手くいかなかったのをコロナのせいには出来ないですね。20周年に向けてやることを考えるというのも、なかなか進まなかった。低空飛行現状維持でなんとか過ごしています。

■ということで、この状態を変えたい。今年度の活動方針を次のように考えてみました。

テーマ…設立20周年を迎え、これまでの総括と新たな方向性を見出す活動を開始する

1.ボランティアスタッフの確保と定着
昨年度も事業計画に挙げた項目ですが、成果としては不十分でした。結果として問い合わせのあったケースに訪問を待ってもらうことが複数あり、漂流教室の意義が十分に果たせない状況が出来ています。この項目については、意識的に動く必要があります。札幌市内の大学・専門学校等の講師と連携し、授業の中でボランティアの呼びかけを充実させていくことをします。また、利用者の高年齢化に対応できるよう、20代としていたスタッフの年齢制限についても再考します。スタッフ研修の内容は、フリースクールで起きた人権侵害ケースを受けて人権保障の観点から更新する必要が出てきました。これらを踏まえて、訪問とスタッフのあり方について見直しを図り、それに基づいたスタッフ募集を計画・実行します。

2.20年の振り返りと今後のために他団体との連携強化
20周年記念として、これまでに繋がってきた不登校の親の会や関連団体を巡り、20周年の報告と現状調査を行っていきます。これは今後の漂流教室の方向性を考える上で必要な事業です。まず、漂流教室がどのような役割を果たしてきた団体であるのかを第三者との対話から捉えることが必要です。夏以降、札幌市内の団体を訪問して対話の場を設ける予定です。可能ならば、全道各地にも行きたいと考えています。こうして自分たちが考え実行してきたことと、第三者が感じてきた漂流教室の姿のすり合わせをすることは、鏡で自分の姿を見るようなことにあたるでしょう。その上で、現在の社会状況がどのように変化するかを考慮して、今後の事業展開の礎となる視点を打ち立てます。

3.助成金等財政面の基盤強化
収益増大を目指して、20周年に合わせた広報を強化します。サイト更新やFacebookの利用などウェブ上の活動レベルアップ、新聞・放送等のマスコミ取材への対応などにより、一般的な露出の機会を増やすことを心がけます。これにより、利用者と賛助会員増が見込まれます。また、1,2の事業に使える資金として、助成金獲得を積極的に行っていきます。

■さあ、がんばるべし。(木曜日)