漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

まれ人

■ここ数年、学校での「まれ人」のイメージが薄れたように感じている。相談支援パートナーで中学校へ行くようになってもう10年になる。当たり前といえば当たり前だが、今年度、スクールカウンセラーが代わってはっきり自覚した。

■女子グループがあえて呼び捨てにしたり暴言をぶつけたりして距離をはかる。新しい男性のスクールカウンセラーがそうされているを見て、懐かしく思った。そういえばそんな時期が俺にもあった。あれ? いつからなくなったんだっけ?

■相談室が複数利用になって、勝手知ったる先輩とはじめてつかう後輩ができた(実際の学年とは一致しないこともある)。そういった場所は「文化」をつくる。文化は人を試す。

■俺はその場所の一番奥に陣取っている。かつて異端者として生徒に試されていたはずが逆転し、牢名主のようになってしまった。

■漂着教室にもおなじ側面がある。さて、しみついた「文化」を洗い流せるか。いや、そもそも洗い流すのが正しいのか。「まれ人」でいたい気持ちはあるけれど、そう受け取ってもらえないなら、別のかたちを探さねばならない。

■あと、単純に年齢もあるよね。多分、どこかで「まれ人」たり得るラインを越えたんだと思う。学校で、ある程度の年齢の人は実際はどうあれ「えらい人」に分類されちゃうんだろう。あとは長老でいくか仙人でいくか、かなー。一休禅師はなに?