漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

「ふつう」で「変」

■自分の日誌がもっぱら教育ニュースか家事育児になっていて、ふだんの活動が見えづらい(今さら)。といっても、特に訪問はプライベートな部分が多くて難しい。最近の様子をざっくり書くと、

  • 小学生と公園でかくれんぼをしたり
  • ハローワークで職探しを手伝ったり
  • 自作の小説の添削をしたり
  • ダイの大冒険』を一気読みしたり
  • おすすめアニメを教えてもらったり
  • ひたすら将棋を指したり
  • 歴史について調べたり

そのほか雑談やら悩みを聞くやら散歩やら自転車の練習やら、まあいろいろだ。

■こうやって書き出すと「ふつうだよな」と思う。なにを以て「ふつう」とするかって問題はあるけれど、でも、ふつうじゃないですか。ふたりでこんなふうに過ごすのは。

■というか、そもそも漂流教室を始めて20年、「ふつう」以外のかかわりなんてなかったんじゃないか。たまに衝突したり悩んだりしたけれど、それだって「ふつう」でしょう。

■もっとも、相手もそう感じているかはわからない。変な関係だなと思っているかもしれないし、自分がダメだからこんな状態なんだと責めているかもしれない。なので、俺ばっかり「ふつう」で納得しちゃいけないんだけど、一方で手放しちゃダメな感覚だとも思っている。安心と後ろめたさ。穏やかさと変化の希求。矛盾はいつも自分のなかにあって、それが「ふつう」のことなので。だからきっと「ふつう」で「変」だし、「これでいい」けど「これじゃダメ」で、揺れるうちにいつか訪問は終わるのでしょう。