漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

外部支援員

■4月18日の北海道新聞不登校の記事が出ていた。

長引くコロナ禍で学校生活への不安を感じ、不登校になる小中学生が道内で増えている。文部科学省によると、道内で2020年度に30日以上登校しなかった小中学生は8873人の過去最多を更新し、コロナ禍前の18年度比で4割増加した。学級・学年閉鎖で突然の環境変化に直面し、登校が心理的負担になる子どもが多い。専門家は「学校と家庭だけで解決を目指すだけでなく外部の協力も必要」として、スクールソーシャルワーカー(SSW)など学外の支援員の活用などを求めている
 
ー2022年4月18日北海道新聞「コロナ禍、道内の不登校最多8873人 20年度、支援員不足解消が鍵」

■支援員がいるとどうなのか。道内では外部支援員らの指導の結果、2020年度に不登校だった小学生の32.7%に当たる881人、中学生は31.4%に当たる1,937人が再び登校できるようになったんだそうだ。へー。確か全国平均が28%だったので、それより高い。

■とはいえ、SSWの導入はなかなか進んでいない。北海道全体で97人、旭川は80校を2名で対応しているんだそうだ。教育大の平野さん曰く「このままでは不登校の子どもへの支援が『浅く、薄く』なってしまう」とのこと。そうなんだよね。で、そこにオンライン不登校支援が刺さってくると。で、それだけだと家庭の問題に入り込めないから子育て家庭をデータベース化して、「リスク家庭」を洗い出す。
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■子供と学校のあいだ、子供と保護者のあいだに入ってくれる人や機関はあってほしいんだけど、で、その仕事がきちんと位置づけられてほしいんだけど、そうじゃなさそうなところが。いや、こんな感覚的なものじゃなくて、ちゃんと根拠を示さにゃいかんな。