漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

アンタップトホステル

■日曜日に、シーソーブックスというところのクラウドファンディングに出資したので、そこの報告会に行ってきた。

■地下鉄北18条駅からほど近いところに、アンタップトホステル
untappedhostel.com
というゲストハウスがある。昨年からこうした道内のゲストハウスを、住むところを失った人がもう一度やり直すまでの間、短期的に住む場所として使うというプロジェクト(シェルター広域連携推進事業という)が進んでいて、ここもその一つだ。こうした宿はとりあえず泊まれればいいような、言っちゃなんだが安宿風のところが多い。しかし、人間は不思議なもので住むところが素敵な場所だとそれだけで行動がちょっと変わったりする。このゲストハウスは、元々そうした綺麗さがあったところで、使っている人達にも支援している人にも好評だったが、この度書店を併設して更に素敵な場所にしようというクラウドファンディングを行ったのだ。それが完成したのが昨年末で、今回はその内覧会と支援の報告があったのだ。

■いわゆるホームレスと言われる人の中で、いつも自分が会っているような野宿している人たちはこうしたところはほとんど使わない。住むところが無くなって数日から一か月くらいの人たちが多いという。年齢は30代がピークで女性が半数近くになる。やり直すことに手が届く感覚とエネルギーがある人が使うのではないか、と思った。シェルターはゲストハウスをいくつか利用したことがあるが、その中ではぴか一の設備だった。一人一人に寝床プラス半畳ほどのスペースがあり、天井も普通よりは高い。ぱっと行って泊まれるなら、飲んだ後に泊まりたい。

■本屋は、文系の血が騒ぐ取り揃えで置いてある。色々なZINEも置いてある。あと、この建物は元ウナギ屋だったので「うなぎ鎮魂新聞」というのもあります。あれもこれも読みたいとなったが、とりあえず「言語学バーリ・トゥード」は買った。

これ、読みたかったんだよね~。あ、ビールも飲めるよ。

■後志の生活困窮世帯への学習支援もこうした動きの仲間であり、後志地区でやっているゲストハウスも知りたいものよ。(木曜日)