漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

生活の延長

■週末ちょっとしたあつまりがあり、そこで「社会を変えたいなら選挙に当選して政治家になれば」という話になった。別に極端な話ではない。市民ネットワーク北海道なんてまさにそういう市民のあつまりだ。一方で、府知事時代の橋下の発言を思い出したりもする。高校生による私学助成削減の要望を一蹴し、「嫌ならいまの政治家を選挙で落とせばいい」「自分が政治家になってこの国を変えるか、日本を出て行くしかない」と突き放した。

■まあ、俺は高校生ではないので、ふつうに選挙に出て争うことはできる。それにふだんの活動もまた政治なんだよね。漂流教室のような団体を運営することも、そこでいろんな人と会い話すことも、そこから生まれた考えを発信することも、ぜんぶ政治。投票だって生活のなかで判断するわけでしょう。

■なので政治家にならなくても社会は変えられるし、いまの生活の延長に政治家という選択肢もある。まあ、いまの俺はかなりアナーキーな方へ振れている途中なので、延長上にはいないかもしれないけど。栗原康じゃないけどさ、はたらかないでたらふく食いたいじゃないですか。

■まあ、フリースクールへの補助金は「国の方針には従わない"から"金よこせ」と思わないこともないけども。だって、国の定めた指針に則ってちゃただ学校が増えるだけでしょう(しかも人員配置や設備が劣る)。別ものが存在することに価値があるんじゃないか。暴力的な団体やカルトもOKなのかってことになっちゃうから、この言い方じゃ乱暴すぎるんだけどさ。補助金をあれこれ調べてると、ガイドラインに沿っているかとか、学校と連携協力しているかとかいろいろ注文つけてきやがって、しゃらくせえとか思っちゃうのよね。(11/11夕)