漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

日常による補助

■恒例、web限定の年賀状。モンドリアンっぽい「丑」。本年もよろしくお願いいたします。

■大晦日は文章を書いて過ごした。10月末締め切りの原稿が書けなくて、年内ぎりぎりでようやく出せた。不登校についての文章で、最近の状況の複雑さも書けなかった原因のひとつだが、そもそも考えをまとめられなかった。

■昨年はほとんど飲みに出かけなかった。パートナーが妊娠したということもあるし、コロナで飲み会が激減したということもある。いままで意識したことがなかったが、どうも飲み会で話をしながら思考を整理していたらしい。飲み会がないと、本当に文章が書けないのだ。書くべき断片がふわふわ浮かんでいるだけで、一向にまとまらない。俺にとって文章を書くとは、頭のなかに見えている文をそのまま写すことなので、断片じゃ役に立たない。

■気づいていないだけで、そういう「日常の行為による補助」みたいなものは実はいろいろあるんじゃないかと思う。それがコロナで制限されて、なんだかわかんないけど生活がうまくまわらない、できるはずのことができないと、ペースを崩した人も多かったんじゃないかな。反対に、自分の生活を阻害していた行為が減って調子よくなった人というのもいるのかもしれないが。

■おそらく今年もあまり状況は変わらないだろう。違う補助を見つけないといけないな。あるいは、いまの暮らしが補助する新しいなにかを見つけるか。