■昨日のお知らせについてはずいぶん悩みました。感染のおそれがないものを、あえて公表する必要があるか。利用者とスタッフ間とで情報共有すれば充分なのではないか。公表すれば詮索好きな人が身元を調べようとするかもしれません。
■それでもあえて公表したのは、漂流教室の性格によります。漂流教室のフリースペースは、いつでも誰でもふらっと来られるところです。確かに「利用者」はいるのですが、その垣根はおそろしく低い。みんなに開かれているところは情報も開いておいた方がいいと判断しました。
■もうひとつ、今回、漂流教室が無事だったのは、罹患したボランティアスタッフが自身の不調に気づき、訪問および学習支援を休んでくれたからです。ふだんの体調に気を配ること。そして調子が悪いと思ったら無理せず休むこと。そのことを広く伝えたいと思いました。それで、公表していいか当該ボランティアスタッフに確認をとったところ快諾してもらえました。
■新型コロナウイルス(いつまで『新型』で通せるんだろう。『SARSコロナウイルス2』の方がいいかしら)には、いつ誰がどこで感染するかわかりません。かからないための努力は必要ですが、かかってしまったときのまわりの対応はもっと重要です。排除や偏見を防ぎ、かつ感染を広げない工夫をする。このやり方がベストだったかはわかりません。試行錯誤しながらひとつひとつ確かめるよりないと思っています。
■そのためには普段からちょこちょことなんてことない話をしておくことなんだよね。各家庭ともスタッフとも関係機関とも。そうじゃないと、連絡が来るのがなにかあったときだけだとか、警戒対象にしかならん。