漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

AIマンションとホームレス

■もう何回も予定を合わせては立ち消えるのを繰り返した、一年越しで計画していた飲み会で昼から飲み。そこで聞いた話。AIマンションというのがあってスマホのアシスタント機能みたいに「〇〇、カーテン閉めて」なんて話しかけるとやってくれるらしい。でも、認識して反応するまでに30秒とか掛かるそうで、それなら自分で閉めた方が早いわ、とほとんど使われないそうな。人類はそういうものが便利だと思い実現させるために頭を捻っているのだな、というのはおかしくてしょうがない。飲みながら爆笑していた。

■夕方に解散してひと眠りしてから毎年恒例のホームレス概数調査に夜中の二時から参加。今年は徒歩で大通とその周辺のビルを回った。いつもの土曜日に挨拶している人が寝ているのを起こさないようにそっと通り過ぎた。また、ビルの間で雪がかから無さそうなところを見て回った。そちらでは誰も見つけることはできなかった。24時間営業のコインランドリーに入ると来客用のノートが置いてあった。「ホームレスが入っていると知らせがあって警察官に来てもらったがその時にはいなかった。営業妨害だ。見かけたら近くの警察に電話を」とオーナーが書き込んでいた。わからなくはない、ないけど。AIマンションを作るのと同じくらいの知恵と時間と労力を、この人たちを排除しないで済む世の中になるよう人類は掛けているのかな。世の中、広いからそういう人もいるのかもしれないけど。(月曜日)