漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

世界は隙間にあふれている

■掃除をして洗濯をして買い出しをして、することは特にいつもの日曜と変わらない。違うのはテレビ番組で、年末恒例、「ドキュメント72時間」の特番があった。一年間放送されたなかから視聴者の選ぶ、もう一度観たいもの上位10本を放送する。

■この番組で扱うのはどれも「居場所」だ。24時間あいているゲームセンター。ドライブインの自販機コーナー。サバイバルゲームに興じる人たち。競馬場。24時間営業の居酒屋。お金のある人ない人、時間のある人ない人、趣味のある人ない人、いろんな人たちがそれぞれに自分の入れる空間を探している。

■「レンタルなんもしない人」の回も放送された。ひとりが抱えられるごく小さなスペースを持ち歩く。それが彼のしていることで、その隙間に入る人たちがいる。そう考えれば世界は隙間にあふれているような気もするし、既存の隙間は埋まってしまったり潰されたりして、必死に新たな隙間をつくりだしているようにも見える。漂流教室もその隙間のひとつになれているかどうか。そして、札幌に北海道に隙間は増えているのだろうか。