漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

続伸

■平成30年度(2018年度)の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の速報値が発表されました。そういや去年もドラフトの裏だったな。合わせてるのか。ファイターズは佐々木を獲れなかったね。

■2018年度の不登校児童生徒数は164,528人で過去最多を更新。2017年度から2万人の増加で、全児童生徒に対する割合1.69%はもちろん過去最高値(昨年は1.47%)。これで6年連増の増加。安倍政権下では不登校が増える説は今年も証明されました。北海道の不登校児童生徒数はついに6,000人を突破して6,495人。札幌市は2,635人と全国と足並みをそろえる。(グラフはe-Statより引用。クリック→オリジナルサイズを表示で拡大)

■それでも全体の2%もいってないわけですが、一年で2万人増というのは過去二番目の伸びで、原因が気にならないといったら嘘になる。不登校新聞編集長の石井志昂さんは「AERA.dot」の連載で、

  1. 以前よりも学校が子どもたちにとって息苦しい場になっている。
  2. 一方で、SOSをあげた子に対しては以前のように瀕死の状態にまでは追い詰めずに不登校を認めてあげている。

と背景を分析、「『学校の中は厳くなっているが出口はやや緩んだ』というような状況」と述べていますが、うーん、どこかきな臭いんだよな。記事中にもある「IT教材による出席認定」。「未来の教室」への誘導なんじゃないかという疑念がちらちらと。
dot.asahi.com

■IT教材の利用はまだまだ広まってないっていうけど、フリースクールもなー。「民間団体、民間施設」を利用しているのは不登校児童生徒のうちの2.8%だもんね。悲しくなっちゃうな。そうそう。16日の道新夕刊に不登校カフェの記事が出ていました。次は2月の予定です。