一言文句を言う前に
ホレ親父さんホレ親父さん
あんたの息子を信じなさい
ホレ信じなさいホレ信じなさい
■先日の朝イチが不登校の特集だったそうで、たまりばの西野さんも出ていたらしい。「子供を信じる」ことが大事と話していたとtwitterで見かけ、ふとクレイジーキャッツの「学生節」を思い出した。口ずさんであらためて感心。だいたいのことはここで歌われているのでは。
■上記は一番の歌詞。このあと、あんたの娘を信じろ、あんたの生徒を信じろと続き、最後は「あんたのハートを信じなさい」と、自身の決定を信じるよう諭す。「あんたの知らない明日がある」ってのはボブ・ディランの「時代は変わる」的なことか。それとも、明日は明日の風が吹く、心配してもしょうがないってことかな。そして「ここには入れぬわけがある」。たとえ親でも先生でも、子供の内面には立ち入りできない。個人は尊重されねばならない。
■「おしつけ道徳さようなら」「雨か天気か下駄に聞け」なんて歌詞もある。全編、「なんとでもなる」というノーテンキさがいい。発売が1963年。当時20歳だった学生は現在76歳。息子どころか孫がいてもおかしくないけれど、不登校の課題のひとつが祖父母の圧力だったりするわけで、さても「信じる」とは難しい。とはいえ、難しいからとしかつめ顔じゃますますことが面倒になる。こうやって軽くあしらうくらいでちょうどいいんじゃないかと思うけど、誰がと言われるとパッとは思いつかないね。