漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

帰る場所

■なんの番組を見ていたんだったか、「あなたにとって『帰る場所』はどこですか」というアンケートを取っていた。いや、違うかな。「自分を取り戻す場所」だったかもしれない。

■考えてみたが、ぜんぜん思いつかない。出てくるのは小説や映画、マンガばかりで、俺のアイデンティティは土地ではないんだなと思った。それとも生まれてこのかた、ずっと札幌にいるからピンと来ないのかもしれない。

■そのときの結論は『あしたのジョー』で落ち着いたんだけど、一昨日、漂着教室で何気なく『CLEAR』を手に取ったら、おもしろくて全巻一気に読んでしまった。

CLEAR (1) (ソノラマコミック文庫)

CLEAR (1) (ソノラマコミック文庫)

■『あしたのジョー』に憧れて、でも実際はバンタム級にすらなれない。ほかの少年マンガのヒーローたちにもやっぱり手が届かなくて、そんなダメな自分を受け入れてくれたのが、耕野裕子の『CLEAR』であり逢坂みえこの『永遠の野原』だった。大学時代に読んだ少女マンガたち。そっか。「帰る場所」はここにもあったんだな。と、前にも少女マンガへのラブレターを書いた気がして検索した。あったあった。11年前の記事でした。
hyouryu.hatenablog.jp

■それでも、あえて土地で探すなら、そうだな。川のそばがいい。川の近くに住んだことはないけれど、なんとなく豊平川は特別な気がする。なんとなく。