漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

予算の話

■後志地区で生活困窮世帯の子供の学習支援を振興局から受託してきて10年になる。先週末にプロポーザルを受けてきた。

■今年度利用者は16名。それを事業の総額で割ると、一人頭三十万円強かかっている。振興局としては、人数をもっと増やしたいという。確かに、やっているこちらとしても参加人数を増やしたい気持ちはある。しかし、年間三十万というのはひと月あたりなら二万五千円だ。文科省の調査でも、公立中学の中三の塾代全国平均は三十二万六千円ほどだ。普通の子が塾に行くくらいの費用を出しているのが現状なのだから、これ以上人数を増やすには予算を増額してもいいくらいだと思うのだが、どうだろうか。更にこの事業では次年度からは生活支援についても行うことが求められている。その分についても考えねばならない。

■子供の貧困対策は法律の見直しが始まる時期に来ている。この観点から予算の点検を全国的にしてもいいんじゃないかな。