漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

それだけの話の前

■そういや日曜の旭川行きで石狩川を何度か横断したのだが、どこも川岸が大きく削られたり泥につかったりで大変なありさまだった。ここひと月は晴れた日の方が少ないくらいで、いつまでも気温が上がらない。今月頭には石狩川が氾濫、住宅が浸水し農作物にも被害が出た。中国四国地方の洪水被害はいまだ全容が明らかにならず、さらにこれから台風のシーズンが来る。歴史の授業で享保の大飢饉天保の大飢饉なんて聞いたときは遠い国のできごとのように思っていたが、こんな感じだったのかもしれない。

■一昨日の茂木さんの日誌はおもしろい。共通の趣味に頼るのと、共通の趣味をつくるのは別だと俺は思っている。訪問を始めたばかりの不安な時期は、つい共通の話題、趣味にすがろうとする。それはあまりよろしくない。「数週間はその話題で盛り上がる。でも話題が尽きたその後は?」となるのはこのパターンだ。

■なんとなく過ごしているうちに共通の話題が出てきて盛り上がる。このパターンはうまく転がる。「やることがない」状態に怯えないですむからだ。このあたりが面倒なところで、一度「ちょっと難しく考え過ぎていた」時期を経ないと「ただそれだけの話」にたどり着かない。しかし、それにしても気づくの早いな。

■ところで「訪問のチュートリアル」というのがいい。確かに子供向けの訪問、フリースペースチュートリアルはあった方がいいよね。きっと茂木さんがつくる、ような気がする。