漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

不登校(その3)

■皆さんこんにちは。ボラスタの山川です。暖かくなりましたね。

■さて前回の続きです。給食を食べた後急いで家に帰りました。そしてこの出来事を母親に伝えました。「学校に行きたくない」「みんなと会うのは嫌だ」「あれだけお願いしたのに何故クラスに入らなくちゃいけないんだろう」。結局、学校側に母親が電話を入れて少し休ませてもらうことにしました。そして休み明け別室登校をする時に、スクールカウンセラーのY先生と会うことになりました。

■最初は警戒しまくりで、絶対に大人なんて信じないと思っていたので挨拶や返事は素っ気なかった気がします。で、話をしていくと「フリースクールって知ってる?」と聞かれました。当然知らないので「いいえ」と答えると詳しく説明してくれました。主に学校に行ってない人が行ったりする場所なんだよと、そのスクールカウンセラーの先生は教えてくれました。

■はじめは「絶対行かない。だってスクールでしょ? 学校じゃん」と心の中で思ってました。結局学校なら行ったって面白くないし...でも、Y先生の大学の同期がやってるところと母親に説明してるのがなんとなく聞こえてたんですよね。それで学校から帰るときに母親から「一度見に行ってみれば?」と言われ少し休養しながらフリースクールへの見学に行ったんですね。それが漂流教室です。

■「見学って言ったってまた勉強かよ...嫌だなぁ〜」と少し思いながら漂流教室がある場所へ行きました。知らない場所に行くことが滅多になかったから緊張してたのもあるのかなと思います。恐る恐る扉を開けたら同い年の人は全然いなかったです。スタッフ1人と利用者? 1人の2人きり。すごい静かで安心できる。家にはないものがあったり...。一発でここに行くと即決しました。その時に話してくれたのが山田さんだったことは覚えてます。もう1人スタッフがいるんですよと話してくれたんですがその時はいなかったんですよね。そのほかに話したことは正直あっという間だったので覚えていません。

漂流教室の見学後に母親から「本当に他のフリースクール見に行かなくてもいいの?」って聞かれたんですが他のところに行く理由がないと思った僕は「俺はあの場所に通いたい、静かなところが良い」と返しました。今思えば他のところに通ってたら今の自分は居ないのかなとか思ったりします。

■あと、スクールカウンセラーとの関係も少し変わりました。フリースクールっていっても結局学校なんだというぼくの思いが漂流教室という場所でガラッと変わって、うまく説明できないんですが、そういった自分の思いを言葉に出さず察してくれるスクールカウンセラーの先生には信用を置けるようになりました。

■今回で3回目になるわけなのですが、今回は漂流とスクールカウンセラーとの出会いについてお話ししました。次回は見学後一発目の漂流教室の事とかその時の心境とか書ければいいなと思っております。ではまた来週。