漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

心理ゲーム?

■「どうぶつの森」のゲームにはまって、アミーボというカードを大量購入しました。アミーボを本体にタッチするとゲーム中にそのキャラが登場したりするアレです。カード以外にもフィギュアもありますよね。
■1袋に3枚どうぶつの森の住民がランダムで入っていて、全部で20枚近く揃えました。今のところ被りなしです。ゲームで使うもよし、絵を模写して遊んでも良し、眺めて楽しんでもよしです。私の訪問先の子も3人ほどこのアミーボのカードを持っていました。
■私が買ったカードを適当に1つにまとめてハイっと渡すと、利用者はとりあえずそのカードを机や床に広げて、一枚一枚見ます。実はアミーボカードには、住人の絵の他に、誕生日、星座が書かれており、背景の色も誕生日月ごとに違っています。そして左上にはジャンケンの「ぐー」「ちょき」「ぱー」が描かれています。
■1人目の訪問先の子は、1番最初にカードの背景色順に並べていました。ただ、背景色は全く同じ色とそうでない色があるので、「青系」「赤系」「ピンク系」と分けていたようです。そしてその後、自分や私と同じ星座の住人探したり、「ぐー」「ちょき」「ぱー」事にグループを作って遊んでいました。最後は上から1月2月・・・12月になるように揃えて返してくれました。
■2人目の訪問先の子は、「可愛い」順に並べていました。「猫」「ウサギ」「コアラ」が上の方を占めていました。でも実はその順位は「世間的に可愛い」順だそうで、その後その子なりの「可愛い」順に並べ替えると、「カエル」「(出っ歯の)ウサギ」「ハリネズミ」なんかが上の方でした。最後は、「食べられる順」に並べ替えて遊んでいました。「牛」や「ブタ」は勿論上位、猫や犬もいけるよね。カエルも美味しいらしい。と言いながら並べていました。最後、「河童は食べられるかな?」と聞かれたので、「食べるなんてもったいない、寄贈しなきゃ!」と言った気がします。
■3人目の訪問先の子は、種族順に並べていました。猫系、犬系、ウサギ系、その他、と分けていました。でも1番多かったのは「その他」。見た目は猫でも、レアキャラだったり、見た目があやしい奴は即その他系に分けていました。その後、その子の持っているアミーボのカードと私のカードを使って、Wii Uで遊びました。
■そしてそして私はというと、1枚1枚見ながら何も考えずに床に広げ、すべて片づける時だけ、意識的にお気に入りのキャラクター達のカードが一番上になるようにしていました。
■3人の訪問先の子の反応を比べた時、初めて、その子たちが何を1番に置いているのかが見えました。そしてそれらを何で判断して何で優先順位をつけているのかも。本当に、偶然、貴重な体験ができたと思います。3人の反応を見て、その時は全く何も気づかなかったのに、後日お酒を飲みながら何故かこの話をした時に「これ面白い!」と気づいたのです。一体何が降りてきたのでしょう。訪問先の子にカードを渡している時も、意識的に3人の反応の違いを見ていたわけではなく、たまたま同じシチュエーションになっていたのです。
■でもこれってよく考えたら心理テストみたいなので似たよなのがありそうですね。ここに様々な色、動物、数字の書かれたカードがあります。これを1枚1枚よく見て、好きなように机に並べなさい。みたいな。