漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

貧しくて厳しい国

■帯広の寺沢です。facebookにした投稿の転載です。

■今の生活に変わってから、ぐっと下がったものの一つに、コンビニへの依存度があります。具体的には、食料品をコンビニで買うことが無くなったので、ほぼ立ち寄る必要が無くなった、ということになります。

■一人暮らしをしていた時分、三食のほとんどを、コンビニで賄っていた時期がありました。自炊するスキルはあるのですが、時間的精神的余裕がないのが、一番の理由だったと思います。チェーンの牛丼屋、セルフの定食屋なども使いましたが、一食100〜200円程度で済ませられるコンビニが主になります。

■もちろん、18歳から現在までの暮らしの中で見れば、そうした食生活の時期は短かったです。飲食店に勤めれば、1〜2食は賄い飯を食べられますし、一緒にご飯を食べる相手がいれば、自炊の方が楽しいですから。ですが、そんな時期もありました。あるいは、もっと切り詰めた食事をしていた時期もありました。

■タイのバンコクに行った時、うっかり野宿をする羽目になったことがありました。「飲まず食わずで一晩か」と落ち込んでいたら、タクシーの運転手が、ひとっ走りして、パンと水を買ってきてくれました。多分、日本円で150円しないぐらいだったと思うのですが、赤の他人に当然のように食べ物を渡せるタイ人運転手に、とても感謝したのを覚えています。

■コンビニのパンが100円弱。屋台の麺やご飯も大体100円弱(それでもバンコクは割高)。夜に買うお惣菜(タイカレー等)も、値引きしてくれて100円以下。私にすれば、日本は妙に貧しくて厳しい国です。コンビニはコンビニでいいのですが(助けられましたし)他の選択肢に乏しすぎる。低所得なんだから、子どもがいるんだから自炊しろ。自炊のコストとか知らねーけどな。何だかそんな風潮があるようにも思います。考えすぎでしょうか。