漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ベクトルへの興味

■ボランティアスタッフの坂岡です。ブログを書くのははじめてなのですが、緊張しますね。最初なので、自分のことをちょっと書こうと思います。

■気が付けば、いつのまにかスタッフになって四年目に突入していて、自分でもびっくりです。年数は重ねていますが、スタッフとして特に大々的に活動している者ではありません。ただ淡々と毎週訪問先の子のところに通い続け、そして山田サンの車で送られ、車内でハードロックを聴く、という感じで細く長くスタッフを続けています。

■最近思うのは、ここのボランティアに限りませんが、「やっぱり、子どもの話を聞くのって楽しい」ということです。なんで楽しいのか? ということをちょっと考えてみると、言葉にするのが意外に難しいです。良く考えると、「話の中身それ自体」にはそんなに興味がもてない時もあります。(自分なりに興味深いところを見つけて、勝手に楽しんでいますが。)

■では、本質的に何が「楽しい」のか? その子が関心を注いでいる対象に「どういう思い入れをこめているのか」ということに、僕は好奇心をそそられるのだと思います。ベクトルの先にある「対象」以上に「ベクトルそのもの」に興味があるというか、そういう関心の持ち方をしている気がします。

■その子の気持ちの矢印が、「いきいき」している時もあるし、「うんざり」している時もありますが、その「いきいき」とか「うんざり」とかの色模様が「どんな感じなんだろう」という好奇心があって、それで「あ、なんとなく伝わってきた!」と思えると楽しい気がします。

■ただ、「話を聞く」と言っても、それは「言葉で伝えてくる話」にかぎらないので、そこが大変な気がします。暗黙のメッセージというか、雰囲気みたいなものをメッセージとして受け取ることが、僕は苦手です。僕はどちらかというと、あいまいなことをはっきりとした言葉にしたがる方だからです。

■これ以上書くと長くなりそうなのでこのあたりで失礼します。今日はこれからノルウェーまで旅行に行ってきます。では。