漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

Thinking in the darkness

■今夜、ペルセウス流星群が見られる。月が早くに沈むので空が暗く、観測するには絶好の日和だという。それで仕事帰りに郊外の山の中まで行ってみた。

■残念ながら曇り空で星は見えなかったが、せっかくなのでしばらくそのままいてみた。ライトを消すと真っ暗になる。近くから虫の声、遠くから鳥の声。せせらぎの音、葉から水滴が落ちる音、木を叩くような音もする。何も見えない分、耳に神経が集中する。シートにもたれてるようでもたれてない。脱力していない。

■そして、なにも考えない。邪魔するものはなにもないのに、仕事のことも人間関係もまったく考えない。頭の中はからっぽで、ただただ外に神経を集中させてる。いま書いてることは、後から振り返って考えたこと。

■要は緊張してたということなんだと思うけど。誰もいない、静かな、虫の声と鳥の声とせせらぎの音しかしないところで。実際、20分くらい過ごしただけなのに、かなり疲れた。気持ちも身体も。

■で、同じような緊張を例えば教室内でしてる子もいるかもな、と思ったわけです。周りはリラックスしてる子ばかりだから気づかれないけど、ひそかに緊張して固くなってる。彼らの緊張を疑似体験するため、真っ暗な山の中でひとり過ごすという研修はありだろうか。