漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

大逆転

■「シンタの集い」は、2009年の「全国青少年相談研究集会」のような集まりを道内で持とうと、教育大の平野先生の呼びかけで始まった集まりだ。「シンタ」は、アイヌ語で「ゆりかご」の事。今回で四回目で、参加者も40人を超えた。始めたときに、10回はやろうと設定したので、まだまだこれから参加者が増えると思うと楽しみだ。

■初日は、札幌市の特別支援巡回相談員、栗山町で町の児童福祉系の仕事を引き受けている心理士、余市ビバハウスの主任相談員という三人の話を、分科会形式で聞いた。札幌市の特別支援巡回相談員の方は、作られた制度と現場の活動のちぐはぐさを、服を作る人=役所の担当部局、服を着る人=現場の相談員という譬えで話してくれた。縦割り行政だったり規則だったり、現場からするともどかしく感じることはどこでもたくさんあるんだな。栗山町の心理士さんは、「児童センター」「子ども・子育て心の相談室」の二つの施設と、学校訪問、虐待対応をしているとのこと。人口1万3千人の町で、自分がどのような距離感で相談を受ければいいのか、考えているという話だった。聞いていて脳裏に浮かんだのは、教会の懺悔室。神父さんの感覚って、つかず離れずで、参考にならないかな。ビバハウスの話で驚いたのは、今13歳と47歳の人が在籍しているということ。若い方はともかく、47歳の人はビバハウスの目指すところからはいささか離れているのではないか。

■二日目は、浦幌町で「うらほろスタイルまちづくり計画」という若者が参加する町づくりをしている社長さんの話と、釧路ネットワークサロンの日置さんのしている生活困窮している若者の自立支援の話をシンポジウム形式で聞いた。浦幌は、社長さんが来た時から見ると人口が4000人も減り、今は5000人台だという。一番大きかったのは、高校が08年に無くなったことらしい。教育機関があるというのは、そこで子育てもできるということである。それが無いのは、子育て世代に町外へ転出することを考えさせるだろう。その人は子供が参加する街づくりの事業や、町内での農業漁業体験を進めているのだけど、大人になった時にそこに住みたいと思うかどうかは、まず人生設計できる街であることが前提だ。音威子府のように、人口800人台でも高校を村立で持ち、人口のうちかなりが学校関係者と生徒という自治体もある。次世代に引き継ぐことを考えるというのは人口がいるからできるわけで、人口が少ないなら「引き継ぐ」ことの前にシステムを考えなければならないのかも。釧路の話は、最近一緒に取り組んでいる若者支援の話なので割愛。

■それにしても、夜の星は最高だった。天の川をはっきり見たのは久しぶり。衛星も見えた。

■日曜夕方過ぎに帰ってきて、夜は帰省していた友人と麻雀。箱下5千点の最下位が6万点以上のトップをオーラスに大三元直撃で逆転トップというシーンを後ろから見た。(13日)