漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

変化はしてる

吉田美奈子のライブが縁で知り合ったカウンセラーの方が漂着教室を訪ねてきた。フリースクールにいたく興味を持ったようで、いろいろ質問され、いろいろ答えた。産業カウンセラーフリースクールで土俵は違うけれど、共通する点も多かったらしい。クライアントと家族の関係や、なかなか事態が進展しないときどうするか、という話になって、前者は親の会に助けてもらっているし、後者は成長期に助けてもらっていると話す。子供は勝手に成長していくし、むしろそれを止める方が力を使う。スタッフは子供の成長を本人や家族に返す鏡のようなものでいい。

■だからはっきりした変化が見えづらい大人は大変なんだろう。わかりやすく変化しようと思ったら、どうしてもアクションを起こさなきゃならないし、アクションを起こせば嫌でも成否が生まれる。失敗したらツライし、前もってそこまで考えが至ってしまったら、行動を起こすこと自体に足踏みをする。山田の日誌にあった「大人の居場所」は、だから必要なんだよな。アクションを起こさないでもいいところ。見えづらいだけで、変化のない人はいない。居場所で過ごす中でそれを誰かが、または自分で見つける。

■木曜はわりと利用者が多い。最近は元利用者が顔を出して、後輩の相手をしてくれるのでずいぶん助かっている。扱いが上手なんだよな。あれはなんでだろう。