■漂着宴会の酔いが残り、朝寝。そのまま終日家にて過ごす。
■ツイッターで「フリースクール」をキーワードに検索をかけてみている中で出てきた意見で、「ケアといいながら遊ばせているような施設にいる人は、言っちゃ悪いが将来の福祉予備軍。自立支援のお題目は唱えながらその中で飼い殺しという流れが世間にある(まとめてあります)」というのを見た。これに賛同する人は結構いるのではないかと思い残念な気持ちにもなったが、少し気づいたこともあるので書く。
■まず、実態は「予備軍」ではなく、すでに福祉のラインに乗っている人の割合が高いはず。ソースとなる調査が無いけれど、周囲や全国のフリースクールと話していて、「福祉が」「医療が」という話題はかなり聞こえてくるのだ。ちなみに、うちの場合は訪問ということもあって、利用者の7割がたが医療と繋がっていて、すでに福祉サービスを利用している人も多い。多分、年齢が上がればその割合は多くなる。ということで、「予備軍」を産んでいるのではなく、元来取りこぼしていた層を可視化していると見た方がよいのではないか。フリースクールは以前なら福祉サービスの利用に繋がらず孤立していたであろう人を、人生の早い段階から取り込む入口としての機能を持っている。
■後、この意見は恐らくフリースクールを利用する人の数を過大評価し過ぎだ。これまたはっきりした統計は無いけれど、そもそも不登校の児童生徒数は毎年全国で12万人前後(小中学生の1%強)で10年くらい推移していて、フリースクール利用者はその内1割前後。世間の流れは、一万人そこそこの人間に対してではない、別の福祉の何か、或いは若者支援についてではないか。(29日)