■訪問が休みになり日中なんの予定もなくなったので、ちょっと足を延ばして苫小牧まで行って来た。適応指導教室とサポステの見学をしてきたのです。
■「あおば適応指導教室」は5階建てのビルの5階にある。同じ建物に高齢者福祉センター、子育て支援センター、健康支援センター、教育センターが入る複合施設で、乳幼児を連れたお母さんからお年寄りまでいろんな人が出入りしている。玄関を入ると、すぐ横の部屋から熱い歌声が聞こえきた。カラオケ教室の日なんだと、エレベーターに乗り合わせたおばあさんが教えてくれた。彼女は2階で卓球をするらしい。
■あおば適応指導教室の子たちとは、昨年9月のネイパル森キャンプで知り合った。まだ俺のことを覚えてくれていて、卒業イベントに飾るちぎり絵(上写真)を一緒につくりながら、一時間ばかり思い出話に花を咲かせた。
■部屋は全部で5つ。学習室と楽器や卓球台が置いてあるプレイルーム、個室の学習室が2つに応接室。加えてキッチンのついた水飲み場があって簡単な調理が出来る。体育館はないが、外に付属の公園があり、夏はバスケットボールが出来る。公園横には畑があって、花を育てたり、野菜を収穫してみんなで料理したりするらしい。窓からは海と樽前山、苫小牧の町並みが一望できる。
■利用している子供は現在10名ほど。今年は少ないそうで、30名近くいることもあるそう。スタッフは専任指導員が3名に非常勤が1名。はっきり言って学校よりよっぽど環境がいい。だからだろうか。スタッフもどことなく自信にあふれている。「学校では出来ないことをここではしている」という自負が感じられた。なので「学校復帰」にあまり追われない。スタッフがゆったり構えているから、子供たちも屈託がない。
■廊下には、子供たちの描いた絵や、習字、工作が貼り出されている。「不登校の子の通う場所」という後ろめたさはまるでなくて、「そういう学校です」といった感じだ。
■そういや、ちえりあにある教育相談室も、調理室やらプレイルームやら、個室の相談部屋やら、部屋がいくつもあって立派なのだった。スタッフも多い。青葉小の相談指導学級の利用者が多いのは、あそこがほかの相談指導学級より部屋があってスタッフもいるからじゃないのか。
■だから、実践報告会ばかりじゃなくて、設備報告会をすべきだと思う。それぞれの適応指導教室がどういう設備で、どういうスタッフ配置で運営されているか発表する。子供が学ぶのに適した環境がどういうものか、明らかになるんじゃないかな。
■で、それはきっとフリースクールの環境整備にも役立つはずなのです。
■思ったより長くなったので、「とまこまいサポステ」の報告は後日。あ、設備報告会はサポステもやった方がいいと思います。
■スタッフの高田さんは漂流日誌の愛読者だそうです。まだ若いのにね。かわいそうに。曰く「学生の頃からずっと読んでました!」 が、学生の頃からですか。嬉しいような、急にベテランになったような、複雑な心持ちです。