■まだ「その1」が書かれてないが、予告もあったし、きっとこの後UPされるだろう。
■二日目のセッション(分科会)は「フリースクールの運営・財政」に参加。一昨年も同じものに出た。
■昨年11月にフリースクール全国ネットワーク加盟団体の基本調査があった。そこで分かったのは、殆どの団体が組織として継続する体力がない、ということだった。このままだと今後10年くらいで一気に地盤沈下しかねない。もちろん漂流教室もそこに含まれる。
■「フリースクール」と聞くと、一般には私塾のようなイメージになるのではないだろうか。だが、内実はどちらかといえば児童会館または児童デイサービスに近い。利用料だけで運営するのは無理がある、とここでも何度か書いた。
■一方で、やれる努力をしてないフリースクール側の現状もあったりする。セッションも主にそこを問う内容だった。例えば宮城の「フリースクールまきば」では、老人介護や里親型のグループホームを展開している。これらには補助金が出るので、それでフリースクールも回していける。また、フリースクール利用者の就職先にもなっているそうだ。
■「仕事があるから人が育つ」という言葉が印象的だった。先ず仕事を用意する。働くことで能力が向上する。自分たちで事業を広げているから、そういうことも実感をもって言える。
■「フリースクール三重シューレ」は不登校支援のネットワークを立ち上げた。フリースクールから適応指導教室、福祉機関、医療機関まで含めたネットワークで、利用者本位に立った使いやすいものになっている。「とぎれない成長支援」というキャッチフレーズがいい。同じようなものを札幌市教委や道教委に求めていたのだが、自分たちでつくってしまえばいいんだよな。
■自分のところだけでは宣伝も限界があるが、こうして官民含めたたくさんの団体を巻き込めば、知名度はグッとあがる。立ち上げたばかりで、まだ広く知られているとは言えないようだったが、時間の問題だろう。
■他にも寄付金の集め方など、ハッとするような話ばかりだったが、一番大事で且つ漂流教室に足りないものは、組織として続ける姿勢を見せるということだと気づいた。気づいた、というか目を逸らしてたのを戻された、というか。先ずは法人格だよ、どうやったって。そこをクリアして、ようやく次を言える。