漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

楽器・映画・神話そして運営

■義務教育が無償なのは「そうしたい」と考えた大人の都合で、自分の都合でそうしてるものを、「タダだから感謝しろ」なんて恩着せがましいにもほどがある。うかうかと感謝しちゃった子供の作文なんかもあって、そんなの読んだ日にはさらに勘違いをエスカレートさせるんだろう。気持ち悪いことに、文科省からの指示じゃなく、教科書会社が“自発的に”載せているらしい。検定があるからだろうが、こんなお為ごかしを載せないからって不採用になるもんなのか。余計な忖度、余計な迎合は自分の首も他人の首も絞めるのに。

■訪問2件。1件はここ最近、楽器の話で盛り上がっている。話してると、どんどん楽器が欲しくなる。それで帰りに楽器屋に寄って、またかっこいいギターなんぞを見つけてしまう。次の訪問でお互い発見したブツを発表しあい、さらに欲望を刺激する。GibsonのSGが12万円でした、とか。ダンエレクトロの6弦ベース見つけちゃった、とか。どうせ買えないのに何我慢大会だ。

■もう1件は映画の話。かなり細かいところまで観ていて、ずいぶん批評眼を養ったもんだと思う。邦画のパニックものは、世界規模で起きている災害のはずなのに、狭い中での人間関係がどうしたこうしたと、そこにばっかり焦点をあててツマラナイんだって。そう言われりゃそうかもな。

■そして漂着教室ではギリシャ神話、または古事記について。子供を喰らうゴヤの絵は、サタンを描いたものだと俺は思っていたが、ギリシャ神話の本を読んだ子は、時の神のクロノスだと言う。調べたら、どっちも勘違いしてることが分かった。

■一日中雪。4月中旬は一回くらいこういう日がある。しかし春の雪は埃を吸いつけて汚いな。夜、アウ・クル運営の話を少し。

フリースクール全国ネットワークから「不登校Q&A」という小冊子が送られてきた。漂着教室に置いておくのもいいが、親の会に配ってもいいな。とりあえずあちこち持っていってみよう。本当はこういう冊子の北海道版、札幌版があるといいんだよね。全道のつどいでつくるか。それともフリースクールネットか。