漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

放送と記事

■午前中、説明訪問。相談室ぽぽと共に訪問することになるところが増えるかもしれない。午後から訪問三件、送迎一件。石狩に向かっている途中から吹雪く。

■そう、昨日のNHKアーカイブスでやっていたのは1998年放送のETV特集「いつでもおいで 〜スクールカウンセラーと中学生〜」だ。そこで出ていた高橋哲氏は、現在兵庫県スクールカウンセラースーパーバイザーをしている。文部科学省が今年始めている教育相談等に関する調査研究協力者会議にも参加し、このようなスクールカウンセラーの業務についての報告をしている。不登校の捉え方において色々な意味で参考になると思うのでご一読あれ。

■さて、本日の道新には「地域の人材を学校で活用」という見出しで次のような記事が載っていた。

文部科学省は来年度、地域住民に小中学校の授業や部活動を手伝ってもらう「学校支援ボランティア」を全国で始める。地域の多彩な人材を学校で活用し、その結果多忙な教員と子供が向き合う時間を増やすほか、「家庭」「地域」「学校」三者の連帯感を強めるのが狙い。四年間で全国の中学校区一万カ所に「学校支援地域本部」を設置し、ボランティア活動を組織的に展開する。

 具体的には、教員免許を持つ人がテストの採点作業など補助的な仕事を受け持ったり、プロアマスポーツ経験者が部活動を指導するほか、造園業者が校内の緑化整備を手伝うなど、特技や経験を生かして学校運営を支援してもらう。

 ボランティアの活動拠点として「学校支援地域本部」を全国の各中学校区に一カ所設置。学校と地域との橋渡し役となる「地域コーディネーター」を中心に、無償協力してもらえる人材を探す。

 本年度は既に帯広市など全国十三モデル地域で調査研究を行い、音楽の授業で楽器を演奏して見せたり、図書室の本の整理をしたりするボランティア活動が始まっている。

 文科省は来年度予算に、ボランティアを募るチラシ作製費など二百五億円を要求。同省社会教育課は「これを機に地域住民に学校の実情を理解してもらい、協働意識を高めたい」と話す。

 学校の教員は教育委員会への報告書など、直接の教育以外の業務量が増え、子供へのきめ細かな指導時間が減っているのが実情。また、近所付き合いが減り、子供を地域ぐるみで見守る環境が失われ、地域の教育力を取り戻すのも課題だった。

どんなボランティアを誰がどのように募集するのか、その仕組み作りをどうするのかなど見えない要素もいっぱいだけれども、うまく行けば教員は少し楽になるだろう。また、オルタナティブな学びの入り口になるかもしれない。後者には大人が教えたいことと子供の知りたいことのすりあわせが必要だけど。